
「第二種電気工事士を取りたいけど、何から勉強すればいい?」
初めて受験する人なら、ここで迷うことが多いと思います。
参考書を見ると、電気理論、配線設計、電気工事、法令、配線図など覚えることが多く、
「これを全部覚えないと合格できないの?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、最初から参考書を全部覚えようとする必要はありません。
第二種電気工事士の学科試験では、過去問を中心に勉強しながら、苦手な部分を参考書で補っていく方法がおすすめです。
この記事では、これから第二種電気工事士を受験する初心者向けに、何から勉強すればいいのかを順番に解説します。
第二種電気工事士の学科試験は難しい?
第二種電気工事士は、電気関係の資格の中でも比較的挑戦しやすい国家資格です。
ただし、
- 電気の計算
- 電線・ケーブル
- 工具・材料
- 電気工事の施工方法
- 検査方法
- 法令
- 配線図
など、出題範囲は広くなっています。
そのため、最初からすべてを完璧に覚えようとすると挫折しやすくなります。
大切なのは、
「合格するために必要な問題を確実に取る」
という考え方です。
まずは過去問を1回解いてみよう
勉強を始めるときに、最初から参考書を1ページ目から読み込む必要はありません。
まずは過去問を1回解いてみることをおすすめします。
もちろん、最初は分からなくて大丈夫です。
目的は点数を取ることではなく、
「どんな問題が出るのかを知ること」
です。
過去問を見ることで、
「工具の写真を見て答える問題がある」
「電線の種類を答える問題がある」
「計算問題も出る」
「配線図を読む問題がある」
など、試験の全体像が見えてきます。
全体像が分かってから勉強を始めた方が、覚える内容の意味も理解しやすくなります。
最初に勉強したいのは「覚えれば取れる問題」
初心者の場合、いきなり難しい計算問題ばかり勉強するより、まずは知識を覚えることで正解しやすくなる問題から進めるのがおすすめです。
例えば、
- 電気工事で使用する工具
- 電線・ケーブル
- 配線器具
- 電気工事用材料
- 測定器
- 工事方法
- 法令
- 図記号
などです。
特に工具や材料などの鑑別問題は、写真やイラストと名前・用途をセットで覚えていきましょう。
「見たことがある」ではなく、
名前 → 用途 → 特徴
まで説明できる状態を目指します。
鑑別問題は繰り返し見る
第二種電気工事士の勉強では、工具や材料などを覚える必要があります。
ここで大切なのは、一度に全部暗記しようとしないことです。
例えば毎日、
10~20個程度を短時間で確認する
という方法でも構いません。
通勤時間や休憩時間などのスキマ時間も使えます。
繰り返し見て、
「これはリングスリーブ」
「これは差込形コネクタ」
「これはVVFケーブル」
というように、見た瞬間に名称が浮かぶ状態を目指しましょう。
さらに用途まで覚えておけば、関連する問題にも対応しやすくなります。
関連記事⇒「第二種電気工事 鑑別問題の覚え方」
計算問題で止まりすぎない
電気を初めて勉強する人が苦戦しやすいのが計算問題です。
例えば、
- オームの法則
- 電力
- 電力量
- 合成抵抗
- 電圧降下
- 配線設計
などがあります。
ここで注意したいのが、
「計算問題が分からないから先に進めない」
という状態です。
分からない問題に長時間使って勉強そのものが嫌になってしまうくらいなら、一度飛ばして別の分野を進めるのも一つの方法です。
ただし、計算問題をすべて捨てるという意味ではありません。
基本的な公式と頻出パターンから少しずつ覚えていきましょう。
配線図問題は「記号」を覚えるところから
配線図問題を見て、
「記号ばかりで意味が分からない」
と思う人も多いでしょう。
最初はそれで普通です。
まず覚えたいのが、
配線図記号です。
例えば、
- コンセント
- スイッチ
- 照明器具
- 分電盤
- 接地
- 電線管
など、基本的な記号から覚えていきます。
記号が分かるようになると、配線図全体の意味も少しずつ見えるようになります。
配線図問題は、実際の電気工事にもつながる重要な分野なので、過去問を繰り返しながら慣れていきましょう。
過去問は「正解したか」より「なぜ?」が重要
過去問を解くときに、点数だけを見て終わってはいけません。
間違えた問題について、
「なぜこの答えになるのか?」
を確認することが重要です。
例えば4択問題なら、
「正解は②だった」
だけではなく、
「なぜ②なのか?」
「①・③・④はなぜ違うのか?」
まで確認できると理解が深まります。
間違えた問題には印を付けておき、後日もう一度解きましょう。
過去問は繰り返して使う
1回解いて終わりではありません。
例えば、
1回目:分からなくても解いてみる
↓
2回目:解説を理解しながら解く
↓
3回目:自力で正解できるか確認する
という流れで繰り返します。
何度も同じ形式の問題に触れていると、
「これ前にも見たな」
という問題が増えてきます。
ここまで来れば、勉強がかなり進んでいる証拠です。
1か月で勉強する場合のスケジュール例
これから試験まで約1か月ある場合は、一例として次のように進めます。
1週目|試験全体を知る
- 過去問を1回解く
- 工具・材料を覚える
- 配線図記号を覚える
- 基本的な電気用語を覚える
まずは試験に慣れる期間です。
2週目|頻出問題を固める
- 鑑別問題
- 工事方法
- 法令
- 配線図
- 基本的な計算問題
間違えた問題を重点的に復習します。
3週目|過去問を繰り返す
過去問を複数回分解いていきます。
間違えた問題には印を付け、
「自分が苦手な分野」
を把握しましょう。
4週目|苦手分野を集中して復習
試験直前になったら、新しいことを大量に覚えるよりも、
これまで間違えた問題を確実に正解できる状態にする
ことを優先します。
やってはいけない勉強方法
参考書を読むだけ
参考書を読むことは大切ですが、それだけでは問題を解く力が身につきにくいです。
参考書と過去問をセットで使いましょう。
1問に時間を使いすぎる
難しい問題に30分、1時間と使ってしまうと勉強が進みません。
分からなければ解説を確認し、後からもう一度挑戦しましょう。
完璧を目指しすぎる
資格試験では満点を取る必要はありません。
目標は、
「試験に合格すること」
です。
苦手な問題だけに時間を使いすぎず、取れる問題を確実に増やしていきましょう。
学科試験の次は技能試験がある
第二種電気工事士では、学科試験に合格したら技能試験対策も必要になります。
技能試験では、
- 電線の切断
- 被覆剥ぎ取り
- 器具への接続
- リングスリーブによる圧着
- 差込形コネクタによる接続
- 配線
- 複線図
など、実際に手を動かして練習します。
技能試験は、
「分かった」ではなく「できる」
ことが重要です。
学科試験の勉強中から工具や材料の名称・用途を理解しておくと、技能試験の勉強にもつながります。
第二種電気工事士に合格するための勉強順序
初心者なら、次の順番を一つの目安にしてください。
① 過去問を一度解く
↓
② 工具・材料・図記号などを覚える
↓
③ 工事方法や法令を覚える
↓
④ 基本的な計算問題を練習する
↓
⑤ 配線図問題を練習する
↓
⑥ 過去問を繰り返す
↓
⑦ 間違えた問題を重点的に復習する
最初から完璧を目指す必要はありません。
できる問題を一つずつ増やしていきましょう。
まとめ|まずは過去問を1回解くところから始めよう
第二種電気工事士の勉強を始めるとき、
「参考書を全部覚えてから問題を解こう」
と考える必要はありません。
まずは過去問を見て、
どんな問題が出題されるのかを知る。
そこから、
覚えれば取れる問題 → 基本問題 → 苦手問題
と進めていけばOKです。
第二種電気工事士は、これから電気工事の仕事を始めたい人にとっても重要な資格です。
一気に全部覚えようとせず、毎日少しずつ問題に触れていきましょう。
今日10問解けば、昨日より10問分前進しています。
まずは過去問を1回開くところから始めてみてください。



