
第二種電気工事士の勉強を続けていると、
「計算問題が分からない」
「法規が覚えられない」
「複線図が難しい」
「技能試験の練習がうまくいかない」
「そもそも、こんなに勉強して第二種電気工事士を取る意味ってあるの?」
そんな気持ちになることがあります。
仕事や学校が終わったあとに勉強するのは、決して楽ではありません。
ですが、第二種電気工事士は単に履歴書の資格欄を1行増やすだけの資格ではありません。
第二種電気工事士の免状を取得すれば、法律上、一般用電気工作物等の電気工事に従事できるようになります。
さらに、実務経験を積みながら他の電気系上位資格へステップアップする道もあります。
私自身も、第二種電気工事士を取得したあと、第一種電気工事士、1級電気工事施工管理技士、消防設備士甲種4類などへ資格を広げてきました。
この記事では、電気業界で仕事をしてきた私の経験から、
「第二種電気工事士を取った先に何があるのか」
をお伝えします。
今、勉強のモチベーションが下がっている人にこそ読んでもらいたい記事です。
勉強している時点で、すでに一歩前に進んでいる
最初に伝えたいことがあります。
第二種電気工事士の勉強をしている時点で、すでに一歩前へ進んでいます。
資格に興味を持っても、
「いつか勉強しよう」
「時間ができたら受けよう」
と思ったまま、実際には行動しない人もいます。
でも、今この記事を読んでいるあなたは、
・参考書を買った
・過去問を解いた
・計算問題を勉強した
・複線図を書いた
・技能試験用の工具を準備した
など、すでに資格取得へ向けて動き始めているはずです。
私は、
「勉強している時点で、その他大勢から一歩抜きんでていることを自覚してほしい」
と思っています。
まだ合格していなくても大丈夫です。
昨日まで知らなかったことを一つ覚えたなら、それだけでも前進しています。
第二種電気工事士は「法律上できること」が増える国家資格
第二種電気工事士は、電気工事士法に基づく国家資格です。
免状を取得すると、一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事できます。
つまり、
「電気について勉強しました」
という知識だけを証明する資格ではありません。
資格を取得することで、法律上できる作業そのものが増える資格です。
これは第二種電気工事士を取る大きな意味の一つだと思います。

免状を見るだけでも誇らしく感じる
これは私自身の経験ですが、今でも電気工事士の免状を見ると少し誇らしい気持ちになります。
勉強して、
学科試験を突破して、
技能試験も突破して、
ようやく取得した資格だからです。
私の場合、資格を取得してから上司・同僚・客先から評価してもらえることも増えました。
もちろん、資格を持っているだけですべての仕事ができるわけではありません。
現場では実務経験も必要です。
それでも、
「自分は勉強して、この資格を取得した」
という目に見える証明が残ることは、自信につながります。



第二種電気工事士を取るとDIYでもできることが増える
第二種電気工事士は、仕事だけでなく日常生活でも知識を活かせます。
私自身、自宅でコンセントや照明の増設・移設といったことができるようになりました。
コンセントや照明の位置を自分の生活に合わせられると、かなり使いやすくなります。
また、身内から電気について相談されることも増えました。
「このコンセント増やせる?」
「ここに照明を付けられる?」
と聞かれたときに、自分の知識で判断できるようになるのも資格を取得するメリットです。
第二種電気工事士はスキルアップの入口になる
第二種電気工事士は電気系資格の登竜門的な位置にあります。
私自身も第二種電気工事士を取得したあと、
第二種電気工事士
↓
第一種電気工事士
↓
1級電気工事施工管理技士
と資格を広げてきました。
さらに、消防設備士甲種4類も取得しました。
電気工事士免状の交付を受けている人は、消防設備士など他資格試験科目の一部免除を受けられる場合があります。

最初からすべての資格を目指さなくていい
第二種電気工事士の勉強中から、
「次は第一種」
「その次は1級施工管理」
と全部考える必要はありません。
まずは目の前の第二種電気工事士。
合格して現場経験を積んでいると、
「次は第一種電気工事士も取ってみようかな」
と思うかもしれません。
さらに仕事の幅が広がれば、
「施工管理も勉強してみよう」
となるかもしれません。
一つ資格を取ると、次の目標が見えてきます。
私自身も、そうやって一つずつ積み上げてきました。
第二種電気工事士は収入アップにつながる可能性もある
会社によっては資格取得者に資格手当を支給しています。
例えば、毎月の資格手当を単純計算すると、
| 毎月の資格手当 | 1年間 | 10年間 |
|---|---|---|
| 3,000円 | 36,000円 | 360,000円 |
| 5,000円 | 60,000円 | 600,000円 |
| 10,000円 | 120,000円 | 1,200,000円 |
※あくまで計算例です。資格手当の有無・金額は会社によって異なります。
月5,000円でも年間では6万円。
10年間なら単純計算で60万円になります。
本当の価値は「資格手当」だけではない
私は、第二種電気工事士の本当の価値は毎月数千円の資格手当だけではないと思っています。
資格を取得して実務経験を積むことで、自分自身の評価だけでなく、勤務している会社側の評価につながる場合もあるからです。
ここで知っておいてほしいのが、
経営事項審査
です。
現場では略して、
「経審(けいしん)」
と呼ぶことが多いです。
経審とは?初心者向けに簡単に説明
経審をものすごく簡単に説明すると、
「この建設会社には、どの程度の経営力・技術力・施工能力があるのかを客観的に評価する制度」
です。
国や地方公共団体などが発注する公共工事を直接請け負おうとする建設業者は、経営事項審査を受ける必要があります。
経審では、
・完成工事高
・経営状況
・自己資本などの経営規模
・技術職員
・会社の社会性など
複数の項目が評価されます。
その中には会社にどのような技術者が在籍しているのかを見る項目もあります。国土交通省の資料でも、「技術力」の審査項目に許可業種別の技術職員数が含まれています。
あなたが資格を取ることで会社の評価にもつながる
ここは、資格勉強中の人にもぜひ知っておいてほしいところです。
例えば愛知県の経審手引きでは、第二種電気工事士に一定の実務経験を組み合わせた技術者も、技術職員名簿の評価対象として扱われています。
つまり、
第二種電気工事士を取得する
↓
実務経験を積む
↓
会社の技術職員として評価対象になる
↓
会社の経審評価にもつながる
という流れがあります。
自分が資格を取ることは、
「自分の履歴書に資格が一個増える」
だけではありません。
会社側にとっても、資格と経験を持った技術者が在籍していることに価値があるのです。

会社の評価が上がると仕事の受注にもつながる
もちろん、
「第二種電気工事士を一人採用したら、必ず工事を受注できる」
という単純な話ではありません。
経審は複数の項目を総合的に評価する制度だからです。
ただし公共工事では、経審などの結果が入札参加資格の審査や順位付け・格付けに利用されます。
そのため、
資格・経験を持った技術者が増える
→ 会社の技術力評価の土台が強くなる
→ 入札参加や公共工事受注を目指す会社にとってプラスになる
という考え方ができます。
言い換えると、
あなたが資格を取ることで、会社自体にもメリットが生まれる
ということです。
資格勉強をしている本人からすると、ここは意外と知らない部分かもしれません。
資格+実務経験で会社から重宝される人材になる
資格を取得して実務経験を積んでいくにつれて、会社から評価される事を感じていくようになります。
特に上位資格まで取得すると、
「資格手当が付く」
だけではなく、
「資格を持った技術者として会社から必要とされる」
という感覚が強くなっていくでしょう。
1級電気工事施工管理技士まで取得してからは、他社からヘッドハンティングに合うなんて事も聞きます。
もちろん資格だけ持っていても、現場経験がなければ十分とはいえません。
だからこそ私は、
資格+実務経験
が重要だと思っています。
資格と経験を積み重ねていくと、
・任せてもらえる仕事が増える
・会社からの評価が上がる
・会社の技術力評価にもつながる
・転職するときの武器になる
・さらに上位資格を目指せる
という好循環が生まれてきます。
これが、第二種電気工事士を取得する大きな意味の一つです。
モチベーションが下がったら「合格後」を考える
どうしても勉強したくない日はあります。
そんな日は問題集だけを見るのではなく、
「合格したあとの自分」
を少し想像してみてください。
例えば、
・電気工事士免状を手にする
・有資格者として仕事をする
・上司や客先から評価される
・資格手当をもらう
・自宅の電気工事に知識を活かす
・第一種電気工事士に挑戦する
・施工管理へ進む
・消防設備士など別資格へ進む
今やっている勉強の先には、いろいろな選択肢があります。

「今日は30分しかできなかった」でもいい
資格勉強をしていると、
「今日は全然勉強できなかった」
と落ち込む日もあります。
でも、
30分勉強したなら、30分前へ進んでいます。
過去問を5問だけでもいい。
法規を一つだけ覚えてもいい。
複線図を1問だけ書いてもいい。
工具を10分触っただけでもいい。
毎日完璧に勉強する必要はありません。
大事なのは、
完全にやめてしまわないことです。
勉強している時点で、あなたはもう動き始めている
最後にもう一度伝えたいことがあります。
第二種電気工事士の勉強をしている時点で、あなたはもう「何もしていない人」ではありません。
資格を取ろうと決めて、
参考書を開いて、
過去問を解いて、
分からない問題と格闘している。
それだけでも、昨日までの自分より前に進んでいます。
私自身も第二種電気工事士から資格を一つずつ積み上げてきました。
振り返ってみると、
最初の第二種電気工事士がなければ、その後の資格や経験にもつながっていなかった
と思います。
今は勉強がつらいかもしれません。
試験問題を見て、
「もう嫌だ」
と思う日もあるでしょう。
でも、その先には今よりできることが増えた自分がいます。
勉強している時点で、その他大勢から一歩抜きんでていることを自覚してほしい。
今日も少しだけ前へ進みましょう。
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