第二種電気工事士の法規はこれだけ!試験で最低限覚えるポイントを初心者向けに解説

第二種電気工事士の学科試験では、電気工事に関する法規も出題されます。

法規と聞くと、

・法律の名前が多くて難しそう
・数字をたくさん覚えないといけない?
・どこまで勉強すればいいの?
・法規は捨てても合格できる?

と感じる人も多いと思います。

しかし、法規は計算問題とは違い、一度覚えてしまえば短時間で答えやすい分野です。

私自身、電工二種を受験したときは法規だけを特別に丸暗記したというより、過去問を何度も解いているうちに自然と覚えていきました。

この記事では、第二種電気工事士を受験する初心者向けに、

「最低限ここは覚えておきたい」

という法規のポイントを絞って解説します。

さらに、試験だけではなく、実際の電気工事や現場代理人の仕事でどのようにつながっているのかも紹介します。


第二種電工の法規は「暗記問題」と考えてOK

法規は、オームの法則や電力計算のように公式へ数字を代入して答えを求める分野ではありません。

基本的には、

「知っているか、知らないか」

で正解できるかが決まります。

そのため私は、法規を暗記問題の一種として考えていました。

もちろん法律を理解することは大切ですが、第二種電工の試験対策としては、最初から法律の条文をすべて覚える必要はありません。

まずは過去問で頻繁に問われるポイントを押さえる方が効率的です。


私は過去問を繰り返して自然に覚えた

私が受験したときも、

「今日は法規を全部暗記しよう」

という勉強方法ではありませんでした。

過去問を解いて、

間違える → 答えを見る → また似た問題が出る → 覚える

という繰り返しです。

何度も同じ内容を見るうちに、

「これは前にも出てきたな」

となり、自然に覚えていきました。

法規はこの勉強方法と非常に相性がいいと思います。


まず覚えたい① 第二種電気工事士でできる作業

法規の中で最初に覚えてほしいのが、第二種電気工事士の資格で何ができるのかです。

第二種電気工事士は、原則として一般用電気工作物等の電気工事に従事できます。

一般家庭や商店など、低圧で受電する設備が代表例です。

一方、自家用電気工作物の電気工事については、第二種電気工事士の免状だけですべて行えるわけではありません。第二種電気工事士が従事できる範囲については、電気技術者試験センターでも「一般用電気工作物等」と整理されています。

資格を取れば何でも電気工事できるわけではない

ここは初心者が勘違いしやすいところです。

第二種電気工事士を取得したからといって、

工場・ビル・高圧設備を含め、すべての電気工事ができるわけではありません。

第二種電工は、電気工事の入口となる資格です。

さらに業務範囲を広げたい場合は、第一種電気工事士や認定電気工事従事者など、次の資格・認定につながっていきます。


軽微な作業も試験では確認しておく

電気工事のすべてが電気工事士資格を必要とするわけではなく、法律上「軽微な工事」とされるものもあります。

試験では、

「電気工事士でなければできない作業はどれか」

という形で問われることがあるため、

・資格が必要な作業
・資格が不要とされる軽微な作業

を区別して覚えておきましょう。

ここは文章だけで覚えるより、過去問を何度も解いて判別できるようにする方がおすすめです。


まず覚えたい② 低圧・高圧・特別高圧の区分

電気では、使用する電圧によって、

低圧

高圧

特別高圧

に区分されています。

第二種電工では、特に低圧の範囲を覚えておきましょう。

区分交流直流
低圧600V以下750V以下
高圧600Vを超え7,000V以下750Vを超え7,000V以下
特別高圧7,000Vを超える7,000Vを超える

数字だけを見ると混乱しやすいですが、

交流600V・直流750V

をまず覚えると整理しやすくなります。


まず覚えたい③ 絶縁抵抗値

ここは試験だけではなく、現場でも非常に重要です。

低圧電路の絶縁抵抗値は、使用電圧や対地電圧によって最低値が決められています。

電路最低絶縁抵抗値
使用電圧300V以下・対地電圧150V以下0.1MΩ以上
使用電圧300V以下・対地電圧150V超0.2MΩ以上
使用電圧300V超の低圧電路0.4MΩ以上

実務でも一般的にこの0.1 → 0.2 → 0.4MΩという区分で整理されます。


絶縁抵抗値は現場では知っていて当然という雰囲気

私が現場に出てから特に感じたのが、この絶縁抵抗値です。

現場では、

「この回路なら最低何MΩ必要か」

という話が普通に出てきます。

対地電圧による最低絶縁抵抗値は、電気工事に携わる人なら知っていて当然という雰囲気があります。

試験では単なる暗記項目に見えるかもしれませんが、これは実際の検査でも使う知識です。

【関連記事:絶縁抵抗測定とは?メガーの使い方と基準値


まず覚えたい④ 接地工事と接地抵抗値

次に覚えてほしいのが接地工事です。

接地工事には、

・A種
・B種
・C種
・D種

があります。

試験対策では、まず代表的な接地抵抗値を覚えておきましょう。

種類基本となる接地抵抗値
A種接地工事10Ω以下
B種接地工事150/Ig Ω以下 ※条件により式が変わる
C種接地工事10Ω以下
D種接地工事100Ω以下

A種・C種・D種については、電気設備技術基準の解釈でもこの値が基本として整理されています。C種・D種は、所定の自動遮断装置を施設する場合には500Ω以下とできる特例があります。


最初はA・C・Dを優先して覚える

初心者なら、まず

A種=10Ω

C種=10Ω

D種=100Ω

を覚えておくと整理しやすいです。

B種は計算式が関係するので、A・C・Dとは少し性格が違います。

すべてを一度に暗記しようとすると混乱しやすいため、過去問を解きながら少しずつ覚えていきましょう。


接地抵抗値も現場では基本知識になる

接地抵抗についても、現場ではかなり重要です。

私の経験では、

接地工事の種類と接地抵抗値も、知っていることを前提に話が進む

場面があります。

試験のためだけに数字を覚えるのではなく、

「なぜ接地をするのか」

まで理解しておくと、現場へ出たあとにも役立ちます。

【関連記事:接地工事とは?A種・B種・C種・D種をわかりやすく解説


まず覚えたい⑤ PSEマーク

第二種電工では、電気用品安全法についても基本事項を押さえておきましょう。

特に覚えておきたいのがPSEマークです。

電気用品安全法では、対象となる電気用品について、技術基準への適合など所定の義務が定められています。

PSEには大きく、

ひし形のPSE

丸形のPSE

があります。

ひし形は特定電気用品、丸形は特定電気用品以外の電気用品です。

試験では、

「どのマークか」

「どの電気用品が対象か」

といった形で出題されることがあるため、マークの形も覚えておきましょう。


法規は数字だけをバラバラに暗記しない

法規では数字がたくさん登場します。

例えば、

0.1MΩ

0.2MΩ

0.4MΩ

10Ω

100Ω

などです。

数字だけを見て覚えようとすると、

「何の10Ωだったっけ?」

となりやすいです。

そこでおすすめなのが、

数字+意味

をセットで覚える方法です。

例えば、

D種接地工事 → 100Ω以下

対地電圧150V以下 → 0.1MΩ以上

というように覚えます。


法規は過去問を繰り返すのが一番覚えやすい

私の場合、法規で特別な暗記方法を使ったわけではありません。

一番効果があったのは、やはり過去問の繰り返しでした。

おすすめの流れは、

  1. まず過去問を解く
  2. 分からなくても答えを見る
  3. 間違えた理由を確認する
  4. また同じ種類の問題を解く
  5. 数回出てくるうちに覚える

この繰り返しです。

法規は似たポイントを何度も問われるので、過去問演習との相性がいいです。


法規を捨てるのはもったいない

計算問題なら、

「公式が分からない」

「計算途中で間違えた」

ということがあります。

しかし法規は、覚えていれば比較的短時間で判断できます。

そのため私は、

法規は捨てる分野ではなく、暗記して得点する分野

として考えるのがおすすめだと思います。

特に計算問題が苦手な人ほど、法規・鑑別・配線図記号などの暗記分野を取れるようにしておくことが重要です。

【関連記事:第二種電気工事士は計算問題を捨てても合格できる?60点攻略法


法規は試験が終わっても使う

法規の勉強をしていると、

「試験に合格したら全部忘れてもいいのでは?」

と思うかもしれません。

実際にはそうではありません。

現場では、

・絶縁抵抗
・接地抵抗
・施工方法
・電気工事士の作業範囲
・電気設備の基準

など、法令や基準と関係する内容が数多くあります。


現場代理人になっても関係図書で確認する

私自身、現場代理人として施工要領書を作成するときにも法規や基準を確認します。

もちろん、すべての数値や条文を暗記しているわけではありません。

今でも必要に応じて関係図書を確認します。

むしろ現場では、

「記憶ではこうだったはず」

だけで判断するより、

必要な基準をきちんと確認すること

の方が重要です。

第二種電工で勉強する法規は、そのための基礎知識になります。


第二種電工の法規で最低限覚えたい5項目

最後に、今回の内容をまとめます。

優先度覚える内容
★★★第二種電気工事士ができる作業
★★★電圧区分
★★★絶縁抵抗値
★★★接地工事・接地抵抗値
★★☆PSEマーク・電気用品安全法

初心者なら、まずはこの5項目から覚えてください。

すべての法律を一度に理解しようとする必要はありません。

過去問を繰り返しながら、出てきた内容を一つずつ覚える。

これで十分です。


まとめ|法規は暗記して確実に得点したい分野

第二種電気工事士の法規は、計算問題とは違い、基本的には知識を覚えて答える分野です。

私は受験当時、過去問を繰り返すことで自然と覚えていきました。

まずは、

電気工事士ができる作業

電圧区分

絶縁抵抗値

接地工事

PSEマーク

を優先して覚えましょう。

そして、絶縁抵抗値や接地抵抗値は、資格試験が終わったあとも現場で使います。

法規を単なる暗記科目だと思わず、

「これから電気工事をするための最低限のルール」

として覚えておくと、実務に出てからも役立ちます。

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